U23関塚監督が退任「やり尽くした」

 日本サッカー協会は30日、ロンドン五輪でサッカー日本男子代表を44年ぶりのベスト4に導いた関塚隆監督(51)の任期満了による退任を発表し、東京・文京区内の同協会で会見を開いた。今後は協会を離れ、Jリーグを中心に監督業を続ける道を模索する。

 「集大成の五輪で自分のやれることはやり尽くした」‐。重責を果たした関塚監督は笑顔を交え、U‐23日本代表監督としての10年9月からの約2年間を振り返った。

 28日に関塚監督は、他のコーチングスタッフとともに原強化担当技術委員長と去就について話し合った。原委員長によると、ブラジルW杯まで協会のスタッフを続ける道もあったというが、任期満了をもって区切りをつけることとなった。

 今後について関塚監督は「指導者としてやっていきたい」と宣言した。Jリーグ発足当初からJ1鹿島でコーチを務め、04年に当時J2の川崎で監督に就任した経歴の持ち主で、Jリーグを中心に「どこかでしっかりと監督をやりたい。いい話があればやりたいと思っています」とオファーを待つ意向だ。

 ロンドン五輪で惜しくもメダルを逃したことには「最後は僕の、監督の責任だと思っています」と悔しさをにじませた。将来のA代表監督就任については「他のところで結果を出してから」と否定せず、監督としてさらに上を目指すことを誓った。

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