吉田流“乙女掌握術”で3位死守だ
「U20女子W杯・3位決定戦、日本‐ナイジェリア」(8日、国立)
ヤングなでしこ育成法は、やんちゃ娘に教わった!U‐20女子W杯で日本を初の4強に導いた吉田弘監督(54)が5日、やんちゃな少女だった次女(26)に手を焼いた過去をカミングアウト。ゆとり世代の乙女たちを操縦する指導力の起源は、次女と格闘した過去にさかのぼる。前夜ドイツに惨敗した選手はこの日、都内のホテルで静養。ナイジェリアとの3位決定戦に向け、英気を養った。
AKB並みに?ブレークしたヤングなでしこを率いる吉田監督は54歳。同じ1958年生まれでAKB48の総合プロデューサー秋元康氏に負けじと、ハタチに満たない乙女心を掌握する。その原動力は?と尋ねられ、まな娘と格闘した過酷な家族秘話を明かした。
「実を言うと、うちの(上から)3番目の娘が中2、中3の時に結構な悪さをしまして…。髪を染めたりで、僕はよく学校長に会ったりしていたんですよ」
指揮官は2男2女の父親。10代半ばに道を外れた次女は現在26歳で、人の子を守る保育業に携わっている。今でこそ笑い話だが、やんちゃ娘との真っ向勝負は、並大抵ではなかった。
「子どもには、ダメなものはダメと言わない限り、建前でやっていることは、子どもの方が見抜いている。そういう子たちをいかに自立させてあげられるか。それは、サッカーの指導と共通している。身近にいい娘がいましたんで」
前夜はドイツに0‐3で敗れ号泣した選手も多かったが、建前抜きの吉田チルドレンは切り替えも早い。「皆、意外とケロッとしてる。一夜明けて目を腫らしていた選手?いないですね」。この“たくましさ”があれば、3位死守は大丈夫!!