「キリンチャレンジ杯、日本１-０ＵＡＥ」（６日、東北電ス）

　Ｗ杯アジア最終予選第４戦イラク戦を１１日に控えるサッカー日本代表が、若手主体のアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に苦戦した。後半２４分にＦＷハーフナー・マイク（２５）＝フィテッセ＝が頭で合わせて１‐０で競り勝ったものの、なかなかゴールを奪えなかった。

　眠れる大砲ハーフナーが、自らの存在価値を示す一発を決めた。後半２４分、左サイドからＤＦ駒野のクロス。必死に手を伸ばすＧＫを越えたボールに、目一杯体を伸ばして頭で合わせ、値千金の決勝点。持ち前の高さを存分にアピールするヘディング弾に「（得点は）ちょっとホッとしました。最近、結果を出してなかったので。ここで出せて良かった」と、胸をなで下ろした。

　代表では昨年１０月のタジキスタン戦以来、１１カ月ぶりのゴール。所属するフィテッセでもレギュラーの座をものにできていない。代表ではここ最近、１トップにはＦＷ前田が入ることが多く、後れを取っていただけに、大きなきっかけとなるゴールにしたいところだ。

　「次のイラク戦が一番大事になる。また声援の力を借りて、勝ちにいきたい」。エースＦＷの座を勝ち取るべく、次の標的に狙いを定めた。