陽子倒されない“本田ボディー”つくる
「U20女子W杯・3位決定戦、日本-ナイジェリア」(8日、国立)
ヤングなでしこが6日、ナイジェリアとの3位決定戦に向け、埼玉県内で調整を行った。エースMF田中陽子(19)=INAC神戸=は0‐3で敗れた4日の準決勝ドイツ戦を振り返り、フィジカルの差を痛感。日本代表MF本田圭佑=CSKAモスクワ=のように“倒されない肉体”を追求する志を明かした。
準決勝で完敗して痛感したことがある。MF田中陽は世界2強との「差」を埋めるため、自らに宿題を課した。この日の練習後、何度も「フィジカルの違い」と口にした。157センチ、47キロの数字を飛躍的に伸ばすことは不可能。目指すべき姿は「倒れない体」だ。
ドイツ戦では体格差ゆえに、ピッチで倒される場面も数度見られた。ファウルの基準も主審によって異なる。ラフ気味に体を当てられても、バランスの崩れない肉体を手に入れることが、世界基準への近道と感じた。
INAC神戸に入団後もほぼ毎日、筋力強化トやランニングで肉体に刺激を入れ、体幹などを鍛えてきたが「始めたばかり。もっとやらないといけない」と表情を引き締めた。
日本代表MF本田ばりの「強さ」を追求する。3位をかけて対戦するナイジェリアを「身体能力が高い。脅威的」と警戒する田中陽が「世界」を学びながらラストを飾る。