カズ フットサルW杯代表入り濃厚
フットサル日本代表のミゲル・ロドリゴ監督(41)が19日、フットサルW杯(11月、タイ)の日本代表入りが濃厚になっているJ2横浜FCのFW三浦知良(45)について、9月24日からの合宿で食事や宿舎などの待遇面で特別扱いしないことを明言した。実現すれば初代表となる三浦がチームの一員となる機会としてとらえており、体力トレや体の治療以外では、ほかの選手と平等に指導する考えを明かした。
戦力と考えているからこそ、ほかの選手と同じ扱いをする。三浦とほかの選手で、宿舎や食事などの条件を同じにするかと問われたロドリゴ監督は「完全にそうです」と言い切り、「1人の選手ですので。経験が違う扱いを受けるベースになるとは考えていません」とした。
フットサル界にはアマチュア選手が多く、10代からブラジルでプロとして活躍してきたカズから見れば正反対の環境と言える。それでも監督は「けがをしていたとしても、ファミリーになってやっていくという機を逸しないようにしたい」と、初代表となるカズが溶け込む機会としている。
1月にFリーグ・北海道の一員としてリーグ戦に出場した際には、前日練習で三浦に萎縮する選手もいた。「呼び捨てにして構わない」と求めたが、サッカー界の生きる伝説を前に緊張するなという方が無理な話。合宿で自然な人間関係を作ることは重要な意味がある。
三浦は首などの張りのため横浜FCでは別メニュー調整中で、24日からの合宿に参加しない可能性もあるが、ロドリゴ監督は10月の合宿での合流を「ほかの選手も同じ。最初のキャンプで合流できないこともある」と認める考えだ。代表合宿のメンバーは20日に発表される。もうすぐ、日の丸をつけたカズが帰ってくる。