日テレ永里、絶好調!3戦5発
「なでしこL、日テレ3-0狭山」(22日、川越)
日テレが狭山を3‐0で下した。1‐0の後半11分、2点目のゴールを決めたFW永里亜紗乃(23)は、公式戦3戦5発と絶好調。今季11得点目を挙げ、得点女王単独トップに立った。
かすめ取ったゴールだった。後半11分、右サイドからのFKに両軍の選手がゴール前で入り乱れた。乱戦を制し、ゴールに押し込んだのは永里だ。前頭部をなでながら「スッて、髪をかすめた感じです」と笑った。
9日のリーグ杯決勝のINAC神戸戦で、2得点を挙げ優勝に貢献した。公式戦3戦5発と勢いが止まらない。「ゴールをどう取るのか。自分が取るのか、味方に取らせるのかを考えるようになった」。プレーの幅が広がったことを実感しながらピッチに立つ。
最も身近な“ライバル”が、成長を促進している。実姉の日本代表FW大儀見優季(ポツダム)は、今季の目標として女子ブンデスリーガ1部で20得点を掲げた。永里も「1試合1得点と考えるなら、そこがボーダーライン」と舞台こそ違うが、姉を意識しながら言葉を紡いだ。
得点女王争いでもINAC神戸のFW高瀬に1差をつけ単独トップに立った。「高瀬があした(23日)決めると思うので…」と謙虚に話したが、姉が06年の日テレ時代に18得点で獲得したタイトルを虎視眈々(たんたん)と狙っている。