丸山、移籍後初ゴールも逆転負け

 「なでしこL、新潟4-2大阪高槻」(22日、長居)

 日本代表FW丸山桂里奈(29)が移籍後初ゴールを決めた。丸山のゴールは千葉在籍時の昨年8月13日浦和戦以来。丸山の先制点で今季2勝目を狙ったが、チームは新潟に2‐4で逆転負け。次節の福岡AN戦(小郡)で、リーグ残留をかけた“裏天王山”を迎える。

 日本代表FW丸山が移籍初ゴールを挙げたが、勝利は遠かった。前節のINAC神戸戦で昨オフ手術した右ひざを負傷。担当医師の「45分間限定」の診断を破り後半15分までプレーを続けたが、交代後に3失点し逆転負け。試合後は「集中力が欠けていた。2部に落ちる危機感を感じている」と悲壮感を漂わせた。

 チームの顔がようやく結果を出した。0‐0の前半15分、右サイドMF壷井からのクロスを頭で合わせ、ネットを揺らした。千葉時代の昨季8月13日以来のゴール。だがエースの移籍初得点で主導権を握りながら勝ちきれないところが、1勝8敗2分けの9位に低迷するゆえんだ。

 8月3日に元日本代表GKの本並新監督を招聘(しょうへい)したが、リーグ戦再開後も連敗発進。横山稔社長は「チームはガラッと変わった。期待していただきたい」と手応えを感じているが、チーム再建の道のりは遠い。

 次節は1部残留争いで負けられない最下位の福岡AN戦。本並監督は「次は裏天王山。きょうは点を取れたことを前向きにとらえ、次に臨みたい」と話した。チームはいよいよ正念場を迎える。

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