沢も絶賛!陽子U20W杯後初の公式戦
「なでしこL、INAC神戸4-0福岡AN」(23日、広島広域第一球技場)
INAC神戸のMF田中陽子(19)が、最下位の福岡AN戦でU‐20W杯後、初の公式戦に出場した。ゴールこそなかったが、MF沢穂希(34)から絶賛される内容で輝きを放った。試合は、高瀬愛実(21)の得点ランク首位に並ぶ11点目のゴールなどで4‐0で快勝した。4位の浦和は2‐0で6位の千葉に快勝。3位の岡山湯郷は2‐1で7位の伊賀に競り勝った。
緊張気味だった19歳の表情が、そのひと言で崩れた。試合後の取材エリアで、少し前に会見を終えた沢から「私も彼女のいいところを盗みたい」と絶賛され、絶句。「こちらが学ぶことばかり」と声を上ずらせ、恐縮した。
U‐20女子W杯で名を売ったヒロインが、故郷山口から両親が駆けつけた“準地元”広島での一戦で輝いた。後半24分に途中出場すると、本職の中盤ではなく左サイドの前線で持ち味を発揮。同33分に沢からのパスを受け果敢にシュートを放ち、同41分にはループでゴールを狙った。
得点こそなかったが、センスに沢もピッチ上で拍手。前節250試合出場を達成した百戦錬磨の女王に「お互い、いい意味で刺激しあえればいい」と言わしめた田中陽は「結果を出さないと」ときっぱり。沢のお墨付きほど心強い評価はない。