Ｊ２横浜ＦＣのＦＷ三浦知良（４５）が２６日、横浜市内で行われた練習に約１カ月ぶりとなる完全合流を果たした。８月２９日に首から肩へかけての痛みを発症し、しばらくは練習に参加せず休養。先週から部分合流していた。前日までの２日間は、名古屋市内で行われているフットサル日本代表候補合宿に参加。１０月１日から静岡で行われる２回目の合宿に向けて、選手の名前を覚えるためにメンバー表を持ち帰ったことを明かした。

　キングが帰ってきた。１カ月ぶりに味わう全体練習の雰囲気。時折苦しそうな表情を見せることもあったが、ランニングでは先頭に立つなど、カズはいつもの姿勢を崩さなかった。「もうちょっとかかると思った。うれしいですね」と、晴れやかな笑顔を見せた。

　前日までの２日間は、名古屋市内で行われているフットサル代表合宿に参加。オフがないことに加え、２３日は福島、２４日からは名古屋と長距離移動も重なった。コーチに「ステップが合わないときがある」とこぼすなど、まだまだ完全とはいえない状態。３０日のアウェー・福岡戦については「まだ（メンバーに）入れないんじゃないかな」とした。

　合宿ではフルメニューをこなし、ヘディングも披露。「みんなとフットサルをやれたのも（復帰への）大きな自信になっていた」と話した。フットサルとサッカーの２つの競技でプレーすることについて「メリットにしていきたい」と力を込めた。

　１０月１日からは静岡で再びフットサルの合宿が行われる。前日は戦術を収録した映像を宿題として渡されたが、もう一つの課題は選手の名前を覚えること。移動のバスでカズの前に腰掛けた小宮山（浦安）は「まだ名前は覚えられていない…」と、寂しそうに話していた。

　“秘策”はある。「いつもは持って帰らないけど、今回はメンバー表をちゃんともらってきた。写真はついてないけど、覚えようかなと思って」。頭も体もフル回転させる。