フランクフルト乾を7カ月ぶり招集

 日本サッカー協会は4日、欧州遠征のフランス戦(12日・パリ)、ブラジル戦(16日・ヴロツワフ)に臨む23人を発表した。今季はリーグ戦3戦連発を記録するなど好調のFW乾貴士=フランクフルト=が、2月29日のW杯3次予選ウズベキスタン戦以来の復帰。左足親指を負傷中のFW岡崎慎司(シュツットガルト)は外れた。

 ドイツで波に乗る乾が、約7カ月ぶりにザッケローニ監督のハートを射止めた。9月にはリーグ3戦連発を記録するなど絶好調。現在、欧州に滞中の指揮官は日本サッカー協会を通して「呼ばれていない時期でも代表のスカウト網に入っていたし、注目して見ていた。彼が持っている高いクオリティーを見せてほしい」とコメント。若手の成長株に期待を寄せた。

 ボーフム時代との違いは、世界の頂点を知る練習仲間ができたこと。フランクフルトでは、女子日本代表DF熊谷紗希もプレー。オフには、合同自主トレを行うこともある。自身のブログに「(昨季までの)ボーフムのときはつねに一人で全然楽しくなかったけど、フランクフルトには熊谷選手がいるのでこれからもいっぱい練習したい」と喜びをつづっている。

 前回招集されたウズベキスタン戦の前には、指揮官から宮市とともに居残り指導を受けるなど期待の大きさをうかがわせたが、試合でゴールを決めることはできなかった。だが、当時から大きく成長し、自信も付けている。7カ月前とは違う姿を見せる時がきた。

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