神戸ドロー14位…大久保無念途中交代
「J1、新潟0‐0神戸」(6日、東北電ス)
4連敗中の神戸は、敵地で新潟と対戦して0‐0で引き分けた。連敗をストップし、8月25日のリーグ鳥栖戦以来となる勝ち点を得たが、残留争いから抜け出すことはできなかった。
怒りを何かにぶつけずにはいられなかった。後半25分、無得点のまま交代を命じられたエースFW大久保は、ベンチに引き下がると目の前にあったチーム用具を、豪快に蹴り上げた。「絶対に勝たないといかん!!」。試合前にそう語っていた男の怒気には、無念さが混じっていた。
急転直下の連敗で踏み込んだ残留争い。17位新潟との直接対決を勝てば、苦しいレースで一歩抜け出すことができただけに悔しさが募る。「両チームがっぷり組み合った展開」と西野監督が振り返ったように堅守速攻を徹底する新潟の牙城を最後まで崩せなかった。
この一戦の重要性は理解していた。前節・C大阪戦の翌日には、主将FW吉田の呼びかけで選手間ミーティングを開催。「自分たちのサッカーとは何か再確認した」(FW小川)。東京からヘリで駆けつけ、試合前に選手を激励した三木谷会長もまた「気持ちは出ていた。頑張りましょう」と悔しさをかみ殺した。
DF相馬は「今年で、一番自分たちらしいサッカーができた。残り6試合だけど、続けていかないと」という。悔しさの中でつかんだ手応えを、結果につなげるしかない。