G大阪レア弾で辛勝…久々に0封や
「天皇杯・3回戦、G大阪1-0水戸」(10日、万博)
G大阪は後半17分のFWレアンドロ(27)のゴールでJ2水戸を下し、昨年3回戦で敗れた雪辱を果たした。横浜MはMF中村俊輔(34)の直接FK2発で“横浜ダービー”を制した。
スタジアムに滞留していた不満の塊を、G大阪の頼れるエースが吹き飛ばした。0‐0の後半17分、MF二川のパスにFWレアンドロが反応。「なかなか崩せなかったが(DFの)裏は狙っていた。良いパスが来たので、決めるだけでした」。冷静なループシュートで、ネットを揺らした。
悪夢がフラッシュバックしかけた。昨年も天皇杯3回戦でJ2水戸と対戦し、延長戦の末に散った。この日も「予想通り厳しいゲームになった」と松波監督が振り返るように、前半は相手を崩せず無得点。後半に頼れる助っ人が活躍し、辛勝で4回戦に駒を進めた。
6日のリーグ仙台戦で、失点につながるミスを犯したGK藤ケ谷に代えて送り出されたのはGK武田。バックパスの処理でミスするなど危ない場面もあったが「ゼロで抑えられて良かった」と、チームとしては9月22日のリーグ浦和戦以来となる完封に胸を張った。
苦しみながらの勝利を、命題であるJ1残留につなげる。「また切り替えて残りの6試合を全部勝つつもりでやらないと」と主将MF明神。ふんどしを締め直し、再び残留を勝ち取るリーグに挑む。