俊輔FK2発!カズの前で魅せた!
「天皇杯・3回戦、横浜M2-1横浜FC」(10日、日産ス)
16試合が行われ、J1横浜MとJ2横浜FCの“横浜ダービー”は、横浜MがMF中村俊輔(34)の直接FK2発で2‐1で勝った。横浜FCはフットサル日本代表候補としても注目されるFW三浦知良(45)が、8月26日のJ2甲府戦以来となる公式戦のベンチ入りを果たしたが、出場はなかった。東北社会人リーグの福島ユナイテッド(福島)が1‐0でJ1新潟を破る番狂わせを演じた。今季J1で2位につける仙台は延長でJ2熊本に敗れた。4回戦の組み合わせは11月に抽選で決める。
芸術的FKは衰えていなかった。まずは前半25分、ゴールほぼ正面で30メートル弱の距離から左足を振り抜いた。「GKが逆に動いたので」という狙い澄ました一撃は、ポストに当たりゴールイン。後半3分にも右45度から近いサイドを打ち抜いた。自身も「記憶にない」というFK2得点だった。
試合終盤のFKでのハットを狙える機会は無念の枠外。「持っていない」と苦笑いしたが、FKへの思い入れは強い。以前は「1試合で3本はあったら1点は入る」と自信を持っていたが「確率が減りつつある」。実際、直接FK弾は公式戦では今季初。「練習量を増やしている」と磨きをかけた伝家の宝刀が横浜ダービーでさく裂した。
01年のJ1開幕戦以来、約11年半ぶりとなる横浜FC・三浦との直接対決(当時、三浦の所属は神戸)は実現しなかったが、試合後、ロッカールームに駆け込みユニホーム交換をしてもらった。フットサルでカズが守備に悩みを抱えていると聞いて「あの年齢で悩みを持てるもんじゃない。自分も持てるようにしたい」と敬服していた。