沢、親友・沙保里の前で決勝ヘッド

 「なでしこL、伊賀0‐1INAC神戸」(13日、瑞穂陸)

 首位を走るINAC神戸は、日本代表MF沢穂希(34)の決勝点で伊賀に1‐0で勝利。勝ち点を40に伸ばし、14日の2位日テレ、3位岡山湯郷の結果次第では最速で次節にも2連覇が決まる。この日は、沢の親友でロンドン五輪レスリング女子金メダリストの吉田沙保里(30)が観戦。沢のゴールを喜んだ。大阪高槻は2‐0でAS狭山を破り、今季2勝目。千葉は2‐1で福岡を下した。

 世界女王の前で世界女王が魅せた。前半11分に右サイドで得たFK。MF池笑然からのクロスにMF沢が倒れ込みながら頭を合わせ、ネットを揺らした。客席で親友のゴールを見守った吉田沙保里は大喜び。「さすがですね。見に来て良かった」と、ほほ笑んだ。

 試合後、報道陣から吉田の発言を聞いた沢は首を横に振りながら「全然。吉田さんのほうがすごい」と照れ笑い。ロンドン五輪で五輪3連覇を達成した吉田とは現地選手村でメダル獲得の喜びを分かち合った仲。「(吉田の観戦は)初めてじゃない。結構来てくれているし、東京でもよく会っていますよ」という親友で、世界を極めた者同士がプライベートでも互いを高め合っている。

 三重県出身で名古屋に練習拠点を置く吉田の観戦に奮起した沢の一発を守り切ったチームは勝ち点を40に伸ばし、連覇に前進。沢は「欲しかった時間帯で先制点を取れたのは大きい」と胸を張ったが、連覇については「余計なことを考えずに、1試合1試合」と無心を強調。残り4試合を無敗で戦い抜く決意を示した。

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