陽子V弾決める!21日にもINAC連覇
「なでしこリーグ、INAC神戸ー新潟」(21日、ホームズ)
INAC神戸が16日、兵庫県内で全体練習を行い、MF田中陽子(19)が大一番での得点にどん欲な姿勢を示した。前節、2位日テレが新潟に引き分けたため一気に頂点が近づき、次節(21日)、INAC神戸が新潟戦(ホームズ)に勝ち、2位日テレが岡山湯郷に引き分け以下なら連覇が決まる。今夏のU‐20W杯で日本を3位に導いた田中陽が途中出場でV弾を決めれば、INAC神戸の黄金時代が開ける。
持っている。だからこそ期待は高まる。早ければ次節で2連覇が決まるINAC神戸は、世界の舞台で輝きを放ったMF田中陽がベンチスタートでスタンバイ。地元神戸では今季最終戦となる大舞台で、若きなでしこがV弾を狙う。
「ホームではあまり試合に出ていないので、出場機会があれば気持ちはすごく入ると思う。いつも温かい声援をくれる人たちがスタジアムに来てくれる。期待に応えられるようなプレーをして、結果を出したい」
今夏、日本で開催されたU‐20女子W杯で6ゴールを挙げ、強烈な印象を残した。それでも所属クラブに帰れば、なでしこジャパン7選手がずらり並ぶ日本最強布陣。そこに割って入ることはいまだ、かなわない。昨季無敗の常勝チームで星川敬監督の高評価を勝ち取ることが田中陽の次なるステップだ。ダイヤの原石は日々の練習で着実に手応えをつかんでいる。
「レベルの高い中でミスをなくして、日々の練習でも自分の良さを出すことを考えながらプレーしている」。MF沢、大野らの口から優勝の2文字は聞こえてこない。田中陽も「意識しないでやる」。とはいえ、この日の練習でも「みんなの気持ちの入りようが違うと感じた」という。
「W杯でもリーグでも注目してもらえることは光栄。大舞台で結果を出すためには技術だけではなく、メンタルと勝負強さが必要だと思う。勝って、もし、ビールかけがあるなら楽しみ。ノンアルコールですけどね」
W杯でそうであったように、INAC神戸でも最後はシンデレラガールに…。得点シーンを描きながら、田中陽は歓喜の瞬間を待ちわびている。