カズ4319日ぶり代表「11番」つけた
「フットサル国際親善試合、日本‐ブラジル」(24日、代々木第一体育館)
伝説の11番が日本代表に帰ってきた。11月のフットサルW杯に向けた国際親善試合に臨む日本代表が17日、名古屋市内で合宿2日目の練習を行い、三浦知良(45)=横浜FC=が試合用のユニホームを着ての集合写真を撮影し、代名詞とも言える11番をつけた。00年12月20日の韓国戦以来、4319日ぶりとなる晴れ姿に、「やっぱり、かっこいい」としみじみ。全体練習にも合流し、“フットサル日本代表のカズ”として奮闘する。
カメラマンが一斉にシャッターを押す中、11番を背負った三浦は悠然と現れた。集合写真で「落ち着く場所」と指定席にしている向かって後列一番右に陣取り、時折、笑顔も見せた。撮影後、すぐにベンチで練習着に着替えてしまったため、わずか8分間ではあったが、日本代表の伝説の11番が確かに復活した。
練習後は「記念撮影なんで、何かを感じることはない」と控えめの感想だったが、「かっこいいですね」としみじみ。11番についても「代表にとっては分からないけど、僕にとっては特別なこと」と感慨深げだった。今回の背番号はあくまで24日のブラジル戦、27日のウクライナ戦のための番号設定だが、W杯でも変更の予定はない。
節目の日とはいえ、心は落ち着いていた。前夜、サッカー日本代表がブラジルに0‐4で完敗した。ブラジルでプロ生活を始めたカズは「日系人」の気持ちで観戦したというが、今度は自分が対戦する番になる。「何が足りないか分かる。チャレンジ精神を持ってやりたい」と、サッカー代表と同様に、真っ向勝負を挑む。
サッカー代表の後輩たちの奮闘を「日本らしいパスワークが通用した部分もあって、頼もしくもあった」とたたえた。この日から練習に合流し「守備を確認できた」と手応えをつかんでいる。代表デビューのブラジル戦まで残り1週間。短い期間で、11番としてのプレーに磨きをかける。