キング“カゼ”W杯メンバー発表前日に

 フットサル日本代表の三浦知良(45)=横浜FC=が18日、名古屋合宿3日目午後の練習を、風邪をひいたため欠席した。午前の練習で、ほかの選手と同じ体力トレーニングをこなした後で、午後に入り体調が悪化した。19日のW杯(11月1日開幕、タイ)代表メンバー発表へスタッフが100人規模の報道陣を想定して会見会場の手配をする中、思わぬアクシデントに見舞われてしまった。

 カズが体調の異変を訴えたのは昼食時だった。同じ代表候補の木暮に「ちょっと熱があるから」などと漏らし、体温が37度台まで上昇。風邪の初期症状を訴えたため、チームドクターが静養を勧めた。ロドリゴ監督も了承し、午後の練習の欠席が決まった。

 監督は「本当に少ないセッション(練習)しか残されていない。1回1回を大切にしないといけない中、離脱は残念」と渋い表情をしながらも、「大事には至っていないと思う」と強調した。

 CMの仕事などもあり、横浜FCの練習が休みだった9月19日以来、この日まで完全なオフはなし。午前・午後の2部練習を行うハードなフットサル代表合宿の中、疲労のピークだった。

 19日にはW杯の正式な代表発表が行われる。選手にはこの日の夜に、監督が個人面談で伝える。代表スタッフも100人規模の報道陣を収容できるフットサル場を記者会見会場として手配。カズの体調次第で主役不在になるリスクはあるが、W杯代表入りへの準備は整えられた。

 風邪がカズの選考に影響することはなさそうだ。ロドリゴ監督は「明日を楽しみに」としながらも、「今(チームで)守備に取り組んでいる。そういった段階を過ぎれば、守備で頭がいっぱいではなくなる」と成長を見込んだ。W杯本番を見据え、調整を続ける。

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