川澄が近賀が早朝ビラ配り“大一番”PR
なでしこリーグの首位を走るINAC神戸が18日早朝、本拠地・神戸のJR三ノ宮駅と元町駅周辺で、今季のホームズスタジアム最終戦となる新潟戦(21日)での来場を呼びかけるチラシ配りを行った。当初はMF田中陽子(19)ら若手のみが行う予定だったが、DF近賀ゆかり(28)、FW川澄奈穂美(27)らなでしこジャパン戦士も緊急参戦。マジック「2」で地元胴上げの可能性がある一戦のPRにチーム一丸となっていた。
通勤通学客でにぎわう朝のターミナル駅が、にわかに華やいだ。「おはようございます!INAC神戸でーす!日曜に試合をするので見に来てくださーい」。声の主は、ロンドン五輪銀メダリストのDF近賀。新潟戦の観客動員増に声をからした。
これまではスタッフでチラシ配布を行っていたが、21日の新潟戦は神戸最終戦。しかも勝って、2位の日テレが引き分け以下で優勝が決まる。特別な一戦にクラブはMF田中陽、FW京川ら若手選手5人へ協力を要請。それを知ったGK海堀、FW川澄、高瀬、MF田中明というなでしこ戦士にMF南山、池笑然、高良も飛び入りで参加を決めたという。
選手13人が参加することになり、配布場所も当初の三ノ宮駅周辺に加え、急きょJR元町駅周辺でもチラシを配った。ユニホーム姿の選手は、ファンからの写真撮影に応じる場面もあった。
メダリストたちの電撃参戦で用意された3000枚のチラシは、約45分でなくなった。近賀が「チームとして大事なこと。年も上なんでやっていく必要があります」と語れば、高瀬は「やるのが当たり前。昔は10人に1人もらってくれれば良かったけど、今回はたくさんの人がもらってくれた」と胸を張った。
川澄は新潟戦を前に「まずは自分たちの試合のことだけを考えていますが、優勝が決まるのならばその瞬間は一人でも多くの人に立ち会ってほしい」と観戦を呼び掛けた。最強女王は、地元ファンと共に2連覇へと突き進む。