浦和あぁ痛恨ドロー…V戦線“脱落”

 「J1、浦和0‐0C大阪」(27日、埼玉)

 逆転優勝を狙う3位浦和は、C大阪と引き分け、勝ち点49。首位を争う広島、仙台がともに1‐1で引き分け、勝ち点差を縮めるチャンスを逃した。試合後の会見では、ミハイロ・ペトロビッチ監督から事実上の優勝争いの終戦を告げる発言も飛び出した。清水は鹿島に競り勝ち、同48で4位に浮上した。J2降格危機の大宮は柏に4‐1で大勝した。

 事実上の終戦宣言だった。広島、仙台がともに勝ち点を55とし、残り4試合で勝ち点6差。試合後の会見で、ペトロビッチ監督は淡々と切り出した。「今の状況から首位チームと勝ち点差をひっくり返すのは難しい。現実的な目標としては、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)圏内の3位以内」。その後「可能性がある限りは、一番上を目指したい」と続けたが、優勝戦線から脱落する痛い引き分けだった。

 守りを固める相手を崩しきれなかった。好機の数では上回ったものの、前半44分にはMFマルシオリシャルデスのシュートがクロスバーを直撃。後半15分には、FW原口がGKと1対1の絶好機を迎えたが、決められなかった。

 広島、仙台がそろって引き分け、勝ち点差を縮めるチャンスだった。DF槙野は「最後まで優勝を目指してやっている。負けられない戦いが続くので、勝ち点1はもの足りない」と悔しそうに話した。

 上位との差より4位以下との差が気になる状況となっている。残り4試合、わずかな望みの優勝と3位死守のためにも1試合も負けられない。

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