カズ30年ぶりエコノミーでタイ入り

 フットサルのW杯(11月1日開幕)に出場する日本代表が28日、成田空港から出発し、開催国のタイ入りした。FP三浦知良(45)=横浜FC=らは、日本サッカー協会の規定通りにエコノミークラスで移動。三浦によれば、国際線でエコノミークラスに乗るのは、単身ブラジルに渡った1982年以来30年ぶりという。文字通り、初心に帰って決戦の地に乗り込んだ。

 飛行機に乗り込む直前の壮行セレモニーが笑いに包まれた。メッセージを求められたカズは「頑張って、少しでもいい成績を残して、帰りはビジネスにグレードアップしてもらえるよう頑張ります」と宣言。冗談めかしてはいたが、フットサル界の歴史を塗り替えるための決意表明だった。

 フットサル日本代表が飛行機で移動する際は、日本サッカー協会の規定でエコノミークラスと定められている。カズも例外ではなく、本人の記憶によれば、国際線でのエコノミーの利用は「(子どもの時に)ブラジルに行った時」以来という。

 “カズ効果”でフットサル代表は数々の待遇が改善された。この日はGK川原が「使ったことがない」という、サッカーA代表と同じ一般客と接触しない導線でチェックイン。出国審査を通過した後もラウンジが用意された。ジョルジオ アルマーニのカジュアルブランド「アルマーニ エクスチェンジ」のスーツも急きょ支給された。

 最後に残されたのが飛行機のグレードだった。最近では、ロンドン五輪の際、往路はプレミアムエコノミーだったなでしこジャパンが、銀メダルの“ごほうび”でビジネスクラスで帰国した例もある。「日本代表として強い意志を持ってやりたい。少しでも上に行けるように」と意気込んだカズ。W杯では、ビジネスで夢心地の帰国ができる成績をつかみ取る。

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