細貝「本当にへとへと」でつかんだ金星
「ドイツリーグ、Bミュンヘン1‐2レーバークーゼン」(28日、ミュンヘン)
レーバークーゼンの細貝萌(26)は、強豪バイエルン・ミュンヘンとのアウェー戦に左サイドバックでフル出場し、2‐1の金星に貢献した。開幕8連勝中だったBミュンヘンは初黒星。ハノーバーの酒井宏樹(22)はホームのボルシアMG戦で公式戦初先発し、右サイドバックで後半40分までプレーした。試合は2‐3で敗れた。酒井高徳(21)と岡崎慎司(26)のシュツットガルトはホームで乾貴士(24)のアイントラハト・フランクフルトに2‐1で勝った。酒井高は右サイドバックでフル出場し、岡崎は1‐1の後半35分から途中出場した。左MFに入った乾は前半だけで退いた。
開幕から勝ちっ放しだったバイエルン・ミュンヘンの猛攻に耐え抜いた。レーバークーゼンは敵地で23年ぶりに強敵を倒す番狂わせを起こした。細貝は「本当にへとへとになった」と、苦笑いして勝利の喜びをかみしめた。
今季リーグ戦初先発の細貝のポジションは本職の守備的MFではなく、左サイドバックだった。猛吹雪での一戦は、ほとんど一方的なBミュンヘンのペースだった。だが、レーバークーゼンは前半42分、速攻からキースリングが先制。その後追い付かれたが体を張った守りでしのぎ、試合終了間際に勝ち越した。
守備では相手の右MFでドイツ代表のミュラーに苦しめられた。クロスを入れられ、空中戦で競り負けるなど「ほとんどサンドバッグ状態だった」という。
細貝は終了の笛が鳴り、歓喜の輪をつくったチームメートの輪に入れないほど疲労していた。レギュラーの左サイドDFが負傷で離脱しているチーム事情もあり、左サイドバックでの出場はしばらく続きそうだ。