鹿島V5 全2得点文句なしMVP柴崎

 「ナビスコ杯決勝、鹿島2-1清水」(3日、国立)

 鹿島が延長戦の末、清水を2‐1で下し、V川崎、千葉に続く史上3クラブ目の2連覇とともに大会最多となる5度目の優勝を達成した。MVPには、全得点を挙げたMF柴崎岳(20)が選ばれた。鹿島は、来年夏に南米カップ王者と対戦するスルガ銀行チャンピオンシップに出場する。

 ナビスコ杯が始まった92年に産声を上げた柴崎が、鹿島に通算16冠目をもたらした。文句なしのMVPは「最多タイトルホルダーというチームの歴史をつくったのは僕ではない。そのままアントラーズの歴史を引き継ぐだけでは足りない。それ以上のものを出していかないといけない」と、名門の看板を背負っていく覚悟を示した。

 ジョルジーニョ監督の信頼が厚く、試合前からPK時のキッカーに指名されていた。そして後半28分、ペナルティーエリア内に侵入したところを倒された。「自分で取ったPKだから、思い切り蹴れました」。これを決めると、1‐1の延長前半3分に決勝ゴール。「多くのタイトルを勝ち取ってきた先輩を追い越すために1つ1つタイトルを取ろうという気持ちを出した」。普段は物静かな20歳が熱い思いをぶつけた。

 リーグ戦はここまで13位と不振だが、6季連続国内主要タイトル獲得となった。「天皇杯もありますし、もっと上を目指していきたい」。青森山田高2年時に鹿島と仮契約し、今年2月に初A代表入りした若武者が、クラブの歴史を更新し続ける。

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