仙台執念ドロー!菅井が千金ヘッド
「J1、仙台1‐1C大阪」(7日、ユアスタ)
強い気持ちが乗り移ったボールが、ネットに突き刺さった。0‐1。敗戦がちらつき始めた後半45分、左CKに仙台のDF菅井が起死回生のヘディング弾。手倉森監督も「優勝に対しての意地が出た一発」と、逆転Vに望みをつないだ勝ち点1に納得の表情だった。
この日、ライバルの広島は順当に勝利。勝ち点差は2に広がった。数字上では不利になったが「2差つくことで緊張がほぐれて、次から思い切りやれる」(手倉森監督)と前向きにとらえた。
一方で暗雲も立ちこめた。守備の要であるDF上本が、右ひざを負傷し途中交代。指揮官は「今季は絶望」と断言した。悲願の初優勝に試練は続く。それでも強気に言い放った。「クラブ史上初めて優勝争いを経験させてもらっている。奇跡を起こしたい」。残り3試合。全力を尽くす。