寿人で堅守!悲願Vへ広島4戦ぶり白星
「J1、広島3‐0札幌」(7日、広島広域)
広島はホームで札幌と対戦し、3‐0と圧勝。4試合ぶりの勝利で勝ち点を58とし、首位をキープした。前半17分にMF森崎浩がPKを決め先制すると、31分にFW佐藤が2点目のゴール。後半41分にもDF水本が追加点を決め、札幌を寄せ付けなかった。勝ち点で並んでいた2位の仙台はC大阪と1‐1で引き分けたため、勝ち点差は2となった。
初心に戻って“生みの苦しみ”を乗り越えた。ここ3試合で1分け2敗と、優勝が視野に入った途端に勢いを失っていた広島だったが、久々に攻守がかみ合い札幌を圧倒。4試合ぶりに貴重な勝ち点3を手にした。
猛攻の口火は、やはりエースのFW佐藤が切った。前半17分、MF森崎浩のスルーパスに素早く反応。ペナルティーエリア内で相手DFのファウルを誘い、PKをもぎ取った。31分には、センターサークル付近からMF青山が放ったロングパスに対応し、走り込みながら左足でノートラップシュート。得点王争いを独走する21点目を、ゴール右隅に突き刺した。
快勝を演出した佐藤は「ここ3試合、どうしても大事にいこうとし過ぎて、リスクを恐れるプレーが多かった」と、優勝争いのプレッシャーにのみ込まれていた心境を吐露。シーズン序盤から貫いてきた攻めの姿勢を思い出すため、「練習中や試合前にも、今日は自分たちからアクションを起こしていこうと話し合った」と、全員で意識を再確認したという。
仙台が引き分けたため、4試合ぶりに勝ち点で差をつけ、残るは3試合。佐藤は「これからは、もっとプレッシャーがかかってくる。でも自分たちは、自力で優勝を決められる立場。今日の試合のような入り方ができればいけると思う」と笑顔で話した。自分たちの持ち味を取り戻し、いよいよ悲願のVへ向けラストスパートに入る。