「Ｊ１昇格ＰＯ・準決勝、横浜ＦＣ０‐４千葉」（１８日、ニッパ球）

　フットサル日本代表として活躍したＦＷ三浦知良（４５）が所属するＪ２４位の横浜ＦＣは、ホームで５位の千葉に０‐４で敗れた。三浦はベンチ入りメンバーから外れ応援に回ったが、０７年以来となるＪ１復帰の夢は破れた。６位の大分は森島が４得点の活躍で、３位の京都に４‐０で快勝。千葉と大分は、２３日に国立で行われる決勝で、ともに４季ぶりのＪ１復帰をかけて戦う。

　ベンチのそばで仲間たちを励まし続けた。試合終了間際まで声を出したが、チームは力尽きた。「本当に残念です。でも、プレーオフで（みんな）頑張ってくれた。この（悔しい）気持ちを忘れずに、クラブとしてやるべきことをやって積み重ねてやっていかないといけない」。そう言い残したカズは、静かにスタジアムを去った。

　横浜ＦＣは、前半３５分にロングボールから千葉のＦＷ藤田に先制ゴールを決められると急に浮足立った。後半には３失点し、あえなく終戦。ＧＫシュナイダーは「決勝ならカズさんもベンチに入れたと思う。連れて行けなくて申し訳ない」とうつむいた。

　カズはフットサルＷ杯を終え、１４日に合流したばかり。サッカーでの試合出場は８月１９日の京都戦が最後で、５月に１得点を挙げたものの今季は１４試合、３７６分間の出場にとどまった。フットサルとの両立や夏に首や肩を痛めたことなど、例年以上に厳しい状況に挑んだ上の結果だった。

　ただ、横浜ＦＣの看板選手であることに変わりはない。クラブは再契約の打診をしており、２年契約の可能性について、クラブ幹部は「そうなると思う」と話した。来季、横浜ＦＣがＪ１昇格を決めれば、前人未到の４７歳でのＪ１リーガーとなる。カズの夢は、まだ終わらない。