長友が流れ変えた!OGでインテル勝利
「イタリアリーグ、インテル・ミラノ1-0パレルモ」(2日、ミラノ)
サッカー・セリエA第15節インテル対パレルモが2日、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、インテルは1-0で勝ち、11月6日のユベント戦以来の久しぶりの勝利を挙げた。ベンチスタートだった日本代表DF長友佑都は後半19分、サネッティに代わって出場した。
どうしても勝ち点3が必要なインテルのスタメン表に長友の名前はなかった。左サイドハーフを務めたのはペレイラだった。長友がスタメン落ちしたのは、10月31日のサンプドリア戦以来だ。長友自身は試合後、「3日前に監督から言われた」とだけ話し、具体的な内容は明かさなかった。インテルは前半、ミリトやカンビアッソがシュートを放つものの、決定力不足で得点できない。前半は0-0で終わった。
後半に入って間もなく、長友がアップを始めた。試合はインテルのコウチーニョが攻め込んでいくものの、ゴールにはつながらない。そして後半19分、ストラマッチョーニ監督が動いた。サネッティとミリトを下げ、長友とグアリンを投入。この交代に関して試合後、同監督は「後半はバレルモがディフェンス5人、中盤を2人にして非常に守り、我々にスペースを与えないようにしてきた。ミリトとパラシオも調子がよくなく、苦しんでいた。グアリンはミドルシュートが打てるし、長友とグアリン、ラノッキアで数的にも有利になると考えた」と試合の流れを変えようとしたことを明らかにした。
その成果が徐々に現れる。20分には右サイドハーフに入った長友が、パレルモのイリッチとの競り合いに勝ち、カンビアッソにボールをつなぐ。そこからカンビアッソが速いショートパスをゴール前のグアリンに。結果的にパレルモにクリアされたが、得点のチャンスだった。29分にはインテル・ラノッキアの右サイドからのセンタリングを、エリア内にいたパレルモ・ガルシアがクリアしようとした。左足にあったボールはそのままゴール内にこぼれ、オウンゴール。インテルが苦しみぬいた末に1点をもぎ取った。試合はそのまま1-0でインテルが逃げ切り、1カ月ぶりの勝利で約4万2000人の観客を魅了した。