広島・寿人MVP 個人部門4冠
「Jリーグ・アウオーズ」(3日、横浜アリーナ)
Jリーグは3日、横浜アリーナで年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」を開いた。最優秀選手賞(MVP)はJ1を初制覇した広島のFW佐藤寿人(30)が初受賞し、得点王、ベストイレブン、フェアプレー個人賞と合わせて個人の4冠に輝いた。
日本一の点取り屋はどこまでも謙虚だった。MVPとして名を呼ばれると、ぎこちない笑顔で軽く頭を下げた。「チームが優勝したからこそ、この賞をいただいた」と、仲間の力があってこその受賞だと強調した。
優勝とチームのフェアプレー賞を含めると“6冠”を達成。自己最高22得点での得点王など、総なめした個人4部門の賞金を合計すると450万円を得たが、「チームのみんなで取った賞だから(MVPは)ぼくは代表でもらっただけ」と、チームに還元するつもりでいる。
J1昇格を逃したJ2千葉に所属する双子の兄・勇人にも「子どものころからシュート練習につきあってくれたおかげで、今のぼくがある」と感謝した。「本当にワクワクしています」と、6日開幕のクラブW杯に視線を向けた。