チェルシー快勝!欧州CLの雪辱へ本気

 「トヨタ・クラブW杯・準決勝、チェルシー3‐1モンテレイ」(13日、横浜国際)

 初出場の欧州王者チェルシー(イングランド)がスペイン代表MFマタ(24)のゴールなどにより、北中米カリブ海王者のモンテレイ(メキシコ)を3‐1で下した。各国代表がそろったスター集団と、南米王者コリンチャンス(ブラジル)との決勝は16日に横浜国際総合競技場で行われる。

 一瞬だった。あっという間にチェルシーが先制ゴールを奪った。前半17分、左サイドのDFコールが前線へパスを出して攻め上がる。受け取ったMFオスカルがヒールで流し、コールが走り込んでゴール前へ折り返した。待っていたのはMFマタ。冷静に左足でゴールにたたき込んだ。

 ロンドンに本拠を置く欧州王者は本気だった。後半開始17秒で“ベルギーの至宝”と呼ばれるMFアザールから、スペイン代表のFWフェルナンドトレスが決めて追加点を奪うと、同3分にはオウンゴールで3‐0。1点を返されたものの、各国代表をそろえるスター軍団が実力を見せつけた。

 チェルシーにはクラブ世界一を逃せない理由がある。今季の欧州CLでは、前回優勝クラブが初めて1次リーグで敗退する屈辱を味わった。プライドを少しでも取り戻すために、取れるタイトルは一つでも欲しい。先制点のマタは「決勝戦はチャンピオンになるためにベストを尽くす。もちろん自信はある」と言い切った。

 さらに、11月に就任したばかりのベニテス監督は、かつてリバプールを率いていた際に、チェルシーサポーターを侮辱するような発言をしたことが原因で、“嫌われ者”のレッテルをはられている。この試合でも、場内スクリーンに姿が映されると味方からブーイングを浴びてしまった。

 おまけにオーナーは金も出すが口も出すことで知られる“石油王”のアブラモビッチ氏。ベニテス氏は暫定監督として見られており、V逸は解任につながりかねない。会見で「決勝では何が起こるか分からない。相手もいい。どんなチームに対しても、勝たなくてはならない」と必勝を誓った。

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