モウ監督の荒療治が裏目に…後味悪く…
サッカースペインリーグ、レアル・マドリードのモウリーニョ監督が22日のマラガ戦でキャプテンのGKカシージャスをベンチに置く驚きの選手起用。チームは2-3で敗れ、荒療治が裏目に出た格好になった。看板選手を“見せしめ”にした指揮官の進退にも影響が出て来そうな後味の悪い2012年終戦となった。
23日のスペイン紙マルカによると、現監督下でカシージャスが戦術判断を理由にベンチに座るのは初めてのこと。フロレンティーノ・ペレス会長は試合前の観覧席控え室で眼鏡を外しTVレポーターの携帯電話を覗き込んで驚きを示し、主将を代行したDFセルヒオ・ラモスも「彼は偉大なGKなんだからベンチって聞いたときは僕らみんなが驚いた」と試合後に話したほどだった。
敗戦後モウリーニョ監督は会見で「起用する選手を決めるのは監督の仕事。私から見てアダンはイケル(カシージャス)より良かった。GKの仕事が試合結果に及ぼした影響はない」とコメント。成績不振から解任などの見方も出て来る可能性があるが「ポストを失うことへの恐れ?それはない。サッカーの世界では勝ち取ったタイトルなど過去のことが考慮されないということは我々監督は知っている」と話した。