実践学園「恋愛禁止」のおきてで開幕星
「全国高校サッカー・1回戦、実践学園2‐1東海大五」(30日、国立)
開会式に続いて1試合を行い、実践学園(東京B)が東海大五(福岡)に2‐1で勝ち、2回戦に進んだ。後半7分に主将のDF鴻田直人(3年)がPKを決めて先制すると、1分後にMF原大和(3年)が追加点。終了間際に1点を失ったが逃げ切り、2度目の出場で大会初勝利を挙げた。東海大五は2大会続けて開幕戦で敗れた。31日は首都圏8会場で1回戦の残り15試合を行う。
年の瀬の国立で、実践学園が初勝利を挙げた。大会初ゴールはPKから。0‐0の後半7分、鴻田が「自信があったので、思い切り蹴った」という強烈な一撃が、左サイドネットを揺らして大会第1号。直後の8分には、相手DFのクリアをカットした原が、角度のないところから左足でゴールを射抜いた。
サッカー部にはさまざまなルールがある。練習中から、全部員が2文字のニックネームが書かれた「マイビブス」を着用し、ピッチ内での敬語は禁止。鴻田は「(一体感のためには)あのビブスの存在は大きいと思う」と語る。イレブンは“無礼講”で一丸となり、勝利を収めた。
さらに、サッカー部にはAKB48のような「恋愛禁止」という鉄のおきてがある。破った際には丸刈りとなるルールだが「サッカーに集中するためなんで」と主将。高校生にとっては厳格な?ルールだが「破っている部員はいない」と、イレブンは口をそろえる。
セパタクロー元日本代表という異色の経歴を持つ深町監督率いるシティーボーイズ。鴻田は「準決勝で再び国立に戻ってきたい」と意気込む。開幕戦で大会初勝利を挙げた勢いに乗り、快進撃を続ける。