作陽5発8強!平岡温存で滝川二を撃破
「高校サッカー選手権・3回戦、作陽5‐2滝川二」(3日、フクアリ)
関西の強豪を総合力で粉砕した。初戦の富山一戦は途中出場だった作陽(岡山)のFW三野が、前半32分に体を反転させてミドルを決めるなど2得点と活躍。初戦の後半ロスタイムに同点弾を決めたMF平岡を温存して、8強に進出した。
初戦でMF山本が2度の警告で退場し、この試合に出られない事情もあったが、先発3人を変更する“プチターンオーバー”が奏功した。野村監督は「(連戦の)2日、3日、5日を勝ちきるためにどうしたらいいかと考えた」と、選手起用を説明した。
日ごろは、女子部が下部組織として活動している縁で、なでしこリーグの岡山湯郷の練習相手を務めている。「仮想INAC神戸」のような要求に応じて毎週、練習試合を行ったという。作陽のトップチームは年に1、2回しか対戦しないが、宮間あやの高い技術を吸収する機会になった。
準々決勝で対戦する桐光学園も全国屈指の強豪だ。監督から「心が『芯から強くなる』83の言葉」という本を贈られ、精神面を見つめ直したという三野は「今日のことはなしで、どんな状況でも頑張りたい」と意気込んだ。