京都橘が初8強!小屋松3戦連続ゴール
「高校サッカー選手権・3回戦、京都橘4‐1丸岡」(3日、駒場)
京都橘(京都)は小屋松知哉(2年)の3試合連続ゴールなどで丸岡(福井)を4‐1で下し、初の準々決勝進出を決めた。作陽(岡山)は前々回大会覇者の滝川二(兵庫)を5‐2で破り、準優勝した06年度以来、6大会ぶりの8強入り。東海大仰星(大阪)も初出場の長崎総合科学大付(長崎)を1‐0で下し、初めて準々決勝に進んだ。初出場校はすべて敗退した。
韋駄天(いだてん)の2年生エースが活躍し、京都橘が2度目の出場で初めて8強入りした。2得点のFW小屋松は「自分の特長であるスピードが全国でも通用すると分かった」と、1、2回戦に続くゴールに大きな手応えをつかんだ。
2点とも50メートル走で5秒8の快足が生きた。前半21分の先制点は守備ラインの裏へのボールを追い、DFを置き去りにして決めた。右クロスに左足で合わせた後半12分の追加点は、DFに挟まれながら先に球に触った。
急激にスピードを上げる前線からの守備も相手にとっては脅威で、ロンドン五輪で活躍したJ1名古屋の永井を思い起こさせる存在感がある。将来の夢は「もちろんプロ」。中学時代に所属した宇治FCの先輩に当たり、昨年神戸でJ1デビューしたMF松村亮(18)が目標で、電話でアドバイスをもらう間柄という。
準々決勝には大みそかにウイルス性腸炎を発症して離脱した高林主将が復帰できる見込み。「主将が戻る前に負けるわけにはいかなかった」と力を込めた。今大会4得点で「得点王になるのが目標」と、さらなる快進撃を狙う。