京都橘・小屋松、単独得点王へ強行出場

 「高校サッカー選手権・準決勝、京都橘」(12日、国立)

 京都橘が11日、埼玉県内で、桐光学園(神奈川)戦に向けて最終調整を行った。得点ランクトップタイの4得点を挙げているFW小屋松知哉(2年)は、左ふくらはぎ痛を抱えながらも強行出場を志願した。第1試合では、初の決勝を目指す星稜(石川)と、宮崎県勢として初の4強入りを果たした鵬翔(宮崎)が対戦する。

 エースの決意は固い。寒風吹きすさぶ中で練習を続けるチームメートを尻目に、小屋松は早々に引き揚げざるを得なかった。大会トップのゴールを量産しているが、左ふくらはぎ痛や右ヒザ痛をを抱える。「万全ではないけど大丈夫。試合?もちろんやるつもり」。鋭い眼光で、大一番への強行出場を訴えた。

 準々決勝後、一週間の調整期間は「自由時間も、疲労回復とケガを治すことだけに集中していた」。前日までは完全別メニューで、この日は部分合流。すべては準決勝へ出場するためで、米沢監督は「小屋松の状態?良くない」と語る一方で、起用については「考えている。これから決めたい」と含みを持たせた。

 周囲のサポート態勢は整っている。2トップを組み、自身も3得点と好調のFW仙頭は「連係とか、合わせる時間がなくても大丈夫。(コンビが)長いから不安はない」と言い切った。

 準決勝は全校応援となる見込みで、春の高校バレーで敗れた女子バレー部も応援に駆けつける予定だという。「『私たちの分まで頑張って』という連絡が来た」と仙頭。第46回大会で洛北が優勝して以来、京都勢45大会ぶりの栄冠へ突っ走る。

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