新生・愛媛スタート!新人渡辺雑草魂
J2愛媛が、昨季16位からの浮上を目指して2013年シーズンのスタートを切った。石丸清隆新監督(39)のもと、10日から松山市内のグラウンドでトレーニングを開始。昨季の登録選手27人のうち、約半数の13人が移籍や引退などでチームを去った。名古屋から移籍のMF吉村圭司(33)、日体大から加わったFW渡辺亮太(21)ら、現時点で8人が新加入。コーチ陣も全員が入れ替わる“大刷新”でチーム力をアップする。
“新生・愛媛”がスタートを切った。まずは静かに選手の動きを見守った石丸新監督。走り込みやミニゲームなど初練習を終えて「すがすがしくて、気持ちよかった」と笑顔で語った。
チームはガラリと姿を変えた。16位に終わった昨シーズン後に13選手がチームを去り、代わって8選手が新加入。今後も数人の補強の可能性がある。
中森大介ヘッドコーチ(38)をはじめ、4人のコーチ陣も全員が新任。4人とも30代と若く、過去にJリーグでの指導経験はない。指揮官は「そこは不安要素だが、若い選手、スタッフ全員が力を合わせて」と“チーム一丸”を強調した。
レギュラー争いも“白紙”からのスタートになる。最大の課題は得点力。昨季チームNo.1の14ゴールを稼いだFW有田光希が、レンタル元の神戸に復帰した。その穴を埋める存在として期待されているのが、身長190センチの大型新人FW渡辺亮太(21)だ。
サッカーでは無名の都立・調布北高から日体大へ進んだ渡辺。「エリートコースとは正反対の道を走ってきた。雑草魂で頑張ります」。頑強な体を生かしたポストプレーが武器の21歳は、レギュラー奪取に燃えている。
そのほかMF松本翔(20)=横浜Mから期限付き移籍、FW重松健太郎(21)=FC東京から期限付き移籍=ら、若手の有望株が攻撃陣に加わった。石丸新監督は「若い選手はいい動きをしている。1人が複数のポジションをできるようになってほしい」と要求。じっくりとベストの11人を見極める。