星稜、PK負け…8年前の悪夢再び
「高校サッカー選手権・準決勝、鵬翔(4PK3)星稜」(12日、国立)
星稜(石川)は鵬翔(宮崎)とのPK戦に敗れ、決勝進出はならなかった。
8年前の悪夢がよみがってしまった。星稜は2度もリードを奪いながら鵬翔の粘りに追いつかれ、PK戦では4人目から3人連続失敗で無念の敗退。日本代表MF本田圭佑(CSKAモスクワ)を擁して臨んだ第83回大会と同じく、準決勝でのPK負けを喫した。
「あの時も同じ2‐2から。(PKを外す)連鎖反応が起こってしまった。当時の外した選手たちの顔が浮かんできましたね」と河崎監督。PK戦を想定して練習はしてきたが、無情にも結果には結びつかなかった。
サイドに起点をつくり、流れの中から2点を奪って、プラン通りにゲームを運べていた。しかし、後半36分に2点目を取ったあと、「勝ったという気持ちになって守備が甘くなった」と主将のGK置田。スキを突かれて、わずか2分後に鵬翔に追いつかれたのが痛かった。
それでも、インターハイでは1回戦で負けたチームが、選手権で国立まで勝ち進んだ。「ずっと悔しいことばかりだったけど、3年間の集大成でベスト4にこれたのは自分たちの誇りです」と置田は胸を張った。