京都橘、手負い2トップに恵みの雪
14日に東京・国立競技場で予定されていた京都橘(京都)‐鵬翔(宮崎)による第91回全国高校サッカー選手権の決勝が、降雪のため中止された。19日の午後0時5分開始に延期され、会場の変更はない。
国立競技場のピッチは雪原に変わっていた。首都圏の交通網はダウン。社会的にはありがたくない豪雪だったが、京都橘には恵みの雪になった。
今大会5得点のFW小屋松は左ふくらはぎ、右膝、腰に、4得点のFW仙頭は左膝裏に痛みを抱える。米沢監督は「ケガをしている選手がいたので、回復する期間になると思う」と前向きに受け止めた。
痛みに耐えながら調整を続けてきた2人も、延期を歓迎した。仙頭は「きょうできるのが一番だったけど、プラスに考えていきたい」と切り替え、小屋松も「この足の状態でやらなくてよくなったので、いい方向に考えたい」と続いた。
学校側の了承もあり、京都に帰らず、今後も関東で調整を続ける。「京都に戻ると、気が抜けたりするのが心配だった」と小屋松。モチベーションを保ったまま、臨むことができそうだ。京都の高校が優勝したのは、45大会前の洛北が最後。このときは両校優勝だった。2トップが口をそろえる。「両校優勝だけはホンマ嫌やった」‐。どちらが真の日本一か。仕切り直しで、白黒はっきりさせる。