Jリーグ、秋春制導入に慎重意見
J1、J2実行委員会が19日、都内で開催され、Jリーグが導入を目指す秋春制(秋にリーグを開幕し、春に終える日程)について、出席したJ各クラブの社長ら側から批判意見が出た。
反対意見の主な理由の1つに、欧州クラブ協会会長のカール・ハインツ・ルンメニゲ氏が、フランス誌に秋春制に批判的な意見を述べていることが挙げられた。欧州の主要リーグが現行の秋春制から春秋制に移行した場合、日程を欧州に合わせるという面でJリーグが秋春制を導入するメリットはなくなる。
さらに秋春制導入を検討するJリーグ戦略会議が今月13、14日に山形を視察した際に、雪のため冬場の試合開催や練習場の確保が困難であることを確認。アジアチャンピオンズリーグの秋春制移行が進んでおらず、日程変更の必要性が低いという意見もあった。
あるJクラブ社長は「欧州が春秋制になったら日本ばかり秋春制を目指して空回りする」と懸念した。Jリーグ関係者はルンメニゲ氏に発言の真意を確認するとし、慎重に秋春制の導入を検討すると話した。