柏の“新兵器”3バックまたも不発…
「富士ゼロックス・スーパー杯、広島1‐0柏」(23日、国立)
ACLとJリーグの2冠へ向けた柏の新兵器3バックは、またも不発に終わった。17日の千葉戦は守備で連係のまずさから3失点。この日の守備は安定していたが、攻撃で思うように広島を崩せない時間が長く続いた。
ネルシーニョ監督は試合後に「ACLを見すえて中国とやる中で、身体能力や身長が高い選手を(DFラインに)1人でも多く使えるから」と3バックの必要性を説明。今後も継続する考えを示したが、戦術の理解や慣れなどチームへの浸透を不安視する選手もいた。
新加入の韓国代表MF金昌洙は「前に3人ブラジルの選手がいて、外国の選手が(自分を含め)4人。言葉のコミュニケーションが課題」と指摘した。言葉の壁は一朝一夕に解決できる問題ではなく、不安が残る。
DF陣では鈴木が「前の選手のコンビ、距離感ですれちがいが起きていた。サポートできればよかった」と反省。近藤も「(攻撃では)ポジションにこだわっているといけない」と課題を挙げた。1月30日の始動からまだ3週間。発展途上のまま本番のACL・貴州人和戦(27日、貴陽)に挑む。