クレオが決勝弾!柏アウェーで勝利
「アジアCL・1次L、貴州0‐1柏」(27日、貴陽市)
1次リーグ初戦を行い、H組では天皇杯を制して2年連続出場の柏がアウェーで貴州(中国)を1‐0で下した。柏は日本勢で唯一、白星発進。G組では昨季J1王者で3年ぶりの出場広島がホームでブニョドコル(ウズベキスタン)に0‐2で敗れた。1次リーグは32チームが8組に分かれ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
決して楽な勝利ではなかった。それでも、戦い抜いた柏イレブンの表情には充実感が浮かぶ。「最後まで全員が集中して体を張った結果だと思う」と主将のMF大谷。ほかの日本勢がつまずいた初戦をしっかり制した。
白い靄(もや)とブーイングが渦巻く敵地。貴重な勝利に導いたのは新助っ人だ。前半終了間際にMFジョルジワグネルのクロスを、FWクレオが一度は阻まれながらも頭でねじ込んだ。昨季まで中国リーグの広州恒大に所属していたブラジリアンは、試合前には「貴州の情報はスタッフには伝えてある」などピッチ内外で貢献した。
ACL仕様の3バックシステムも機能。昨季は敗れた敵地での開幕戦だが、「結果が大事なので、(内容は)ある程度割り切っていた」と大谷。2年連続の出場を果たした天皇杯王者が、着実な滑り出しを見せた。