なでしこWボランチは“たなかたなか”

 「なでしこジャパン合宿」(27日、千葉)

 アルガルベ杯(3月6日開幕、ポルトガル)へ向け、25日から合宿中の「なでしこジャパン」に新コンビが誕生した。27日に明海大男子サッカー部と行った試合形式の練習で、田中明日菜(24)と田中陽子(19)=ともにINAC神戸=がダブルボランチとして起用され、佐々木則夫監督(54)の高評価を得た。指揮官に“たなかたなか”というコンビ名もつけられ、MF澤穂希(INAC神戸)&阪口夢穂(日テレ)の後継者に名乗りを上げた。

 寒い寒い練習場を、佐々木監督はホクホク顔で引き揚げてきた。ダブルボランチの人選に話題が及ぶと、「今は“たなかたなか”が一番いいね」と明言。兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」に匹敵するネーミングで、アルガルベ杯への招集を免除した澤&阪口の後継者として期待を膨らませた。

 果敢に得点を狙う陽子が澤タイプ。ピンチを察知する能力を求められることを、陽子自身も「守備に高い質が求められて、それをこなしながら澤さんはクロスが上がるところにいる」と強く意識する。パスを回して試合を支配する阪口タイプの明日菜は、「楽しいですね。ゲームをコントロールするっていうので」と手応えをつかんでいる。

 プライベートでも2人は仲がいい。「たなよう」「アッスー」と互いに呼び合う。チームメートの京川が左膝のけがで入院した際は、2人でお見舞いの品を買いに行った。年上の明日菜が突っ込みで、ボケの陽子がいじられる。漫才コンビでも通用する“あうんの呼吸”が既に生まれている。

 澤、阪口の不在で、「自立しないといけない」(明日菜)と次世代の2人に責任感が宿ったのは指揮官の計算通り。ただ、コンビ名については、明日菜が「ノーコメントで」、陽子は「なんでもいいんじゃないですか?W田中だと普通だし」と微妙な反応。“たなかたなか”のコンビ名が浸透するかは、2人の実力次第だ。

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