“開幕男”寿人、連覇へゴール決める
「J1、広島‐浦和」(2日、Eスタ)
2日に開幕するJ1で、広島は2年連続でホームに浦和を迎える。昨季王者の広島FW・佐藤寿人(30)は1日、ゴールを挙げチームを白星に導くことを誓った。開幕戦は広島移籍した05年からの8年間で5度ゴールを決めている、げんのいい試合。2連覇を目指すチームに、自らの得点で勢いをつける。
2連覇を目指す戦いが、いよいよ始まる。佐藤は「勝って去年のようにいいスタートを切りたい」と力を込めた。浦和との2年連続の因縁対決。燃えないはずはなかった。
浦和には一昨年まで広島の指揮を執ったペトロビッチ監督や柏木、槙野と元広島勢の名前が並ぶ。さらに今季から森脇が加入。“広島色”はさらに強くなった。
今季、即戦力選手の補強は行わなかった広島。選手層では浦和に軍配が上がる。一方でチームの完成度は上回っている自負がある。キャンプでベテランと若手が切磋琢磨(せっさたくま)し、現有戦力の底上げを図った。
組織的な守備からパスをつなぎ、ゴールを狙うスタイルの成熟度は増した。「戦術はより浸透した」と森保監督。佐藤も「自分たちのサッカーをすれば大丈夫」と自信をのぞかせた。
開幕戦は広島移籍後の05年以降、8年間で5度ゴールしている。昨季も決勝弾を決めているだけに「ゴールを決めてサポーターに勝利をプレゼントしたい」と意気込んだ。さらにゴール後の新パフォーマンスも新ネタを予告。「リーグ戦用がある」とニヤリと笑った。
この日は雨の中、ミニゲームなど約1時間30分の練習を行った。2月23日のゼロックス杯から8日間で3試合目となる過密日程にも軽快な動きだ。「勝つ姿を見せたい」と佐藤。自らのゴールで勝利を飾りリーグ戦連覇へはずみを付ける。