浦和15年ぶり開幕連勝!興梠V弾演出
「J1、浦和1‐0名古屋」(9日、埼玉)
浦和が98年以来15年ぶりとなる開幕連勝を果たした。後半9分、MF鈴木からのパスを今季新加入のFW興梠がゴール正面で受けると、すぐさま左サイドへスルーパス。抜け出したMF宇賀神が沈め、決勝点となった。
名古屋のストイコビッチ監督は、宇賀神以上に興梠を「とても知的。コンピューターのよう。動き方を知っている」と絶賛。世界的名手からのお褒めの言葉に「本当っすか?ありがとうって言っといてください」と顔をほころばせた。
1トップに入り、柏木や原口らほかの選手を生かすプレーに徹している。「点を取って勝つのが一番だけど、全部自分でっていうのはね」と語る草食系FWは「(本田)圭佑みたいに、自分が自分がっていうのじゃないので」と控えめだ。
サポーターから興梠コールがなかったことが目下の悩み。視察したザッケローニ日本代表監督へのアピールになったはずだが、「代表は今は目指してません。まずはチーム」と奥ゆかしい。心優しきFWが浦和を7年ぶりの優勝に導く。