柏連勝!戦力外から復活の狩野決めた!
「アジアCL・1次リーグ、柏3-1セントラルコースト」(13日、柏)
各地で第2戦を行い、H組の柏は本拠地でセントラルコースト(オーストラリア)を3‐1で下し、ACL開幕2連勝。勝ち点6で首位を守った。1‐1の後半、横浜Mから今季新加入したMF狩野健太(26)が決勝ゴールを決めた。エースFWレアンドロ・ドミンゲス(29)も2得点を挙げた。
冷たい霧雨が強風に舞う中、ヒーローになった狩野はMF谷口と熱く抱き合った。横浜Mから移籍した者同士、なかなか活躍できず、苦しい思いをしていた。「チームのためになりたいと2人で思っていたので、あんな感じになりました」。戦力外通告を受け柏にやってきた男が、移籍後初得点で復活を果たした。
1‐1で迎えた後半22分、右サイドのMFレアンドロ・ドミンゲスから鋭いクロスが入った。シュートは前で飛び込んだクレオをかすめて入ってきたボールを、右足で押し込んだだけ。おぜん立てされたV弾に「いいボールで触るだけでよかった」と仲間に感謝した。
大黒柱の一角、MFジョルジワグネルは左足のけがで来週までは試合復帰できない見通しで、9日のFC東京戦では狩野が代役として先発した。しかし、結果は0‐3で完敗。おまけに後半18分で交代を命じられた。ACL初戦、リーグ初戦と連勝していた流れに水を差し、「自分が出て負けたらたまらない」と雪辱を期していた。
DF鈴木、DF金昌洙が前日練習を休み、試合も登録外と離脱者が相次いでいるが、狩野は「気持ちの問題」と受け流した。非常事態に陥って、逆に柏の層の厚さが際だった。