横浜M・俊輔「粘り勝ち」今季4戦4勝
「ナビスコ杯・1次リーグA組、横浜M1‐0川崎」(20日、ニッパ球)
A組の横浜Mは川崎を1‐0で退け、リーグ戦と合わせて今季公式戦4戦4勝とした。磐田はアウェーで大宮を2‐0で下し、今季公式戦初勝利を挙げた。昨季準優勝の清水は甲府と1‐1で引き分けた。B組でFC東京は鳥栖と0‐0で引き分け。名古屋‐C大阪と新潟‐大分は1‐1だった。1次リーグは14チームが2組に分かれて争い、各組2位までが8強入り。アジア・チャンピオンズリーグに出場している仙台、浦和、柏、広島は準々決勝から登場する。
百戦錬磨の左足が勝利を呼び込んだ。0‐0の後半38分、右サイドでパスを受けたMF中村は鋭く左足を振り抜き、FWマルキーニョスの決勝点をアシストした。「あの辺に(クロスを)上げればと思った。あんまりGK寄りだとダメだと思って」。卓越した戦術眼による決勝点だった。
開幕から公式戦4連勝。舞台をカップ戦に移しても、勢いは落ちなかった。俊輔は「今日は粘って粘っての戦いだった。(リーグ)開幕戦と第2節は点も入ったけど、本来のマリノスはこっちだと思う」と言う。DFファビオのJリーグデビュー戦ということもあり「ファビオが最初の試合だから、(勝たせてやろう)という話もあったしね」と語った。
マルキーニョスが2度の警告で退場処分となったことを含めて5枚のイエローカードが乱れ飛んだが、「一人少なくても勝ちきったのは大きい」とDF中沢。復権を目指す名門が、勢いそのままに突っ走る。