16戦不敗へ大宮、片岡が抑えの切り札
「J1、FC東京-大宮」(6日、味スタ)
プロ野球ばりの勝利の方程式で、J1大宮が鹿島の持つ連続負けなし記録17試合に迫る。5日、さいたま市内の練習場でFC東京戦(6日、味スタ)へ向けた最終調整を行った。昨季末から通算でリーグ戦は15試合続けて負けておらず、今季も好調を維持。勝ち試合の終了間際に投入されるDF片岡洋介(30)が“抑えの切り札”としてチームに貢献している。
今季の大宮は2勝2分け。そのうち、勝ち試合の試合終盤になると片岡が投入された。初勝利の磐田戦(3月9日)は2分、前節の鹿島戦(同30日)では1分と短い出場時間ながらも、GK北野は「洋介が入ると試合の締めに入ったと思う。選手の目が変わる」と信頼を置く。いわば、逃げ切り用の“抑えの切り札”を務めているのだ。
プロ9年目のベテランを、ベルデニック監督は「より守備を強固にするために入れています。経験がある選手ですし、自分が何をすべきか理解しています」と評価している。試合終盤でよく見られる、相手のパワープレーを封じる重要な任務が与えられている。
ただ、性格的には珍しい点がある。チームを「試合を見ていても、負けなさそうって思います。僕は自信ないですけど」と控えめに評したかと思えば、「自分が先発して負けたら…っていうプレッシャーもあるんですよ」と苦笑いも。好調大宮を支えているのは“ネガティブ守護神”だった。
鹿島が持つ連続負けなし記録まであと2つ。片岡が投入されれば、雨にも、風にも、爆弾低気圧にも大宮は負けない。