桜散る!C大阪初黒星…エース柿谷不発

 「J1、鹿島1-0C大阪」(6日、カシマ)

 開幕から4戦無敗だったC大阪は、敵地で鹿島に0‐1で敗れ、今季初黒星を喫した。後半13分にGK金鎮鉉(25)のミスからボールを奪われ、鹿島MF遠藤康(24)に決められて失点。今季3得点のFW柿谷曜一朗(23)はチーム最多3本のシュートを放ったが、得点はならなかった。

 勝負を暗転させたのは、悔やみきれないミスだった。0‐0で迎えた後半13分だ。C大阪MF山口のバックパスを受けたGK金鎮鉉が、相手FWダビの猛プレスに痛恨のミス。ボールを奪われると、最後は相手MF遠藤に豪快にネットを揺らされた。開幕から続けてきた無敗記録は、リーグ5戦目でストップ。「内容を考えれば引き分けの結果が妥当だったかもしれないが…。我々は、鹿島さんにゴールをプレゼントする形になった」。クルピ監督は意気消沈で敗戦を振り返った。

 背信の金鎮鉉は、険しい表情でバスに乗り込んだが、攻撃面にも課題は残った。新加入のFWエジノが周囲との連係で不安を見せれば、ここまでの好調を支えていたFW柿谷も不発。指揮官が「攻撃はまだかみ合っていない」と話せば、柿谷も「(攻撃の)精度というか、質が今日は低かった。チャンスがあったら決めたろうっていう気持ちが強すぎた」。23歳の若きエースは唇をかんだ。

 これで鹿島戦は10年8月21日のリーグ戦での1‐0勝利を最後に、公式戦8連敗。勢いを持って臨んだこの日も、勝利には届かなかった。「(前線は)個人のレベルが高いし、練習から(連係を)意識していけたら。僕らは若いチームなので、こういう負けを次につなげていかないといけない。切り替えて次、結果を出します」とMF扇原。“桜の季節”を、まだ終わらせるわけにはいかない。

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