柏、緊急事態も慌てず無失点ドロー
「アジアCL・1次リーグ、柏0-0水原」(9日、柏)
各地で第4戦を行い、H組首位の柏はホームの日立柏サッカー場で水原(韓国)と0‐0で引き分け、勝ち点10として決勝トーナメント進出に前進した。F組の浦和は韓国の全州で全北(韓国)に後半ロスタイムの失点で追い付かれ、2‐2で引き分けた。勝ち点は4。
慎重に柏が引き分けて決勝トーナメント進出へ半歩前進した。攻撃の軸、MFレアンドロ・ドミンゲスが故障で、守備の要のDF近藤直也が警告の累積でともに出場できない緊急事態にも慌てず騒がず。3連勝している優位を生かした。
勝てば自力で決勝トーナメントを決められた。「勝ちたい」が本音だったが、決定機を決めきれない試合の流れで軌道修正した。ボランチの大谷は「0‐0でも仕方ないと割り切りながらやった。無理に(攻めて)バランスを崩すのは避けた」と守備陣で意思統一。安全運転を貫いた。
公式戦直近3試合で2得点と好調だったFW工藤も「個人的には点を決めたかった」と悔しがりつつも「(失点)ゼロで終われたことは評価していい」と、前を向いた。ACLの今季開幕戦・貴州戦以来、公式戦8試合ぶりの失点0は明るい材料といえる。
H組のもう1試合で貴州がセントラルコーストに勝ったため、この日の決勝トーナメント進出はお預け。23日のホームでの貴州戦で引き分け以上なら1次リーグ突破が決まる。