大宮J1記録タイの17戦連続無敗
「J1、C大阪1‐2大宮」(13日、長居)
大宮がFWズラタン(29)の決勝点でC大阪を2‐1で下した。昨年9月からの連続試合負けなしを17とし、09年に鹿島がつくったJ1記録に並んだ。首位の横浜Mは川崎に2‐1で競り勝って開幕6連勝とし、1シーズン制となった05年以降では最多となった。鹿島は大分を3‐2で退けた。
退場者を出して苦境に陥った後半、猛攻をしのいでいた大宮に絶好機が巡ってきた。40分、渡部が頭でつないでズラタンへ。巧みにDFをかわし、左足でゴールにねじ込んだ。引き分けではなく、勝利で17試合連続無敗のJ1記録に並んだ。
開始早々、ボールを奪った金沢が約50メートルのロングシュートで先制した。前半終了間際に、扇原と柿谷の連係によって失点したが、持ち前の堅守は1人少ない状態でも崩れなかった。毎年のようにJ1残留を争ってきたが、今季は上位をキープしている。
DF菊地が「全体をコンパクトにする意識は徹底されている」と言うように、最終ラインを高く保って相手にスペースを与えず、球を奪えば即座に前へ。後半、劣勢でも染み付いたチーム戦術を貫き、競り勝った。
ベルデニック監督は「記録のことは考えていない。ただ、これは偶然では成し得ない」と胸を張った。快記録は昨年9月1日の浦和との引き分けで始まった。次節20日、そのとき以来の「さいたまダービー」で新記録を狙う。「今から待ち遠しい」と話すズラタンの表情は自信に満ちていた。