興梠、お待たせ移籍初弾 浦和6戦無敗

 「J1、浦和2‐0湘南」(14日、埼玉)

 浦和が今季加入したFW興梠慎三(26)の移籍後初ゴールなどで湘南を2‐0で退け、開幕から6戦負けなしとした。J1、J2リーグ戦で対湘南12連勝とし、2位をキープ。次節20日は、J1最多タイの17戦連続負けなし中の大宮と「さいたまダービー」を戦う。昨季J1王者の広島は佐藤寿人(31)の2ゴールで鳥栖に2‐0で快勝し、6位に順位を上げた。

 体を投げ出して右足を伸ばした。目が合ったMF柏木からの浮き球をとらえるとボールはゴールへ。前半30分、J1通算50得点目となる移籍後初得点を奪い仲間にもみくちゃにされた興梠は、左胸のチームエンブレムを何度もたたいてサポーターの声援に応えた。

 公式戦出場9試合目での初得点に「長い間、待たせて申し訳ないです」と恐縮した。張りつめた緊張が解け、「疲れたあ。今日が一番疲れた」と笑顔も見せた。強豪・鹿島から加入した自分にかかる期待の大きさは、痛いほど理解していた。

 サポーターから自分の名を呼ぶコールがないと、受け入れられていないのではと不安がった。1トップでの献身的なプレーで信頼を勝ち取り、試合後に「ゴールはいつか取れるよ」と声をかけられても、「チームが負けだすとそうもいかない」と自分を戒めた。

 無得点が続いても八つ当たりせず、パスをくれた選手に感謝し続けた。DF槙野によると「慎三くんは絶対に怒らない。南の人(宮崎県出身)だからほんわかしてる」。FWにありがちなエゴは決して見せないタイプだ。後半31分にはフリーでのシュートを外してしまい、「チームに迷惑がかかる」と初得点の喜びもそこそこに猛省した。

 鹿島では3度優勝を経験した。謙虚な優勝請負人はヒーローインタビューで「今年の浦和は優勝すると思う」と、チームについてだけは大胆に宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス