Ｊ２の“四国ダービー”徳島‐愛媛は２１日、鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで行われる。Ｊ２での対戦成績は徳島の９勝４分け７敗。２００９年以降は徳島が６勝２分け１敗と圧倒しており、現在３連勝中（１分け挟む）だ。特にこの舞台を得意にするＦＷ津田知宏（２６）が、ダービー３戦連発を狙っている。愛媛はチーム最古参のＭＦ赤井秀一（３１）が、５戦ぶりのウイナーズ・フラッグ（勝利旗）奪還へ闘志をみなぎらせている。

　“ダービー男”の鼻息が荒い。１分けを挟んで３連勝中とはいえ、油断禁物の愛媛戦。「みんなにとって大事な試合。いつもより気持ちが入るし、全力で頑張ります」。徳島ＦＷ津田は不敵な笑みを浮かべた。

　昨年の四国ダービーは２試合ともゴール奪取。ともにチームを勢いに乗せる貴重な先制弾だった。自ら「相性がいい」と豪語するように、サポーターの熱気が最高潮に達する舞台が大好きだ。

　さらに今年は楽しみが増えた。名古屋時代のチームメートで「プレー面でたくさんアドバイスをもらったし、プライベートでも仲良くさせてもらっている先輩」のＭＦ吉村圭司が愛媛に新加入。しかも主将に就任した。「経験が豊富で堅実なプレーをする。警戒すべき愛媛のキーマン。対戦が楽しみ」と“恩返し”へ闘志満々だ。

　気分が盛り上がれば、ゴール後に阿波おどりを見せる津田。今季はまだ披露していないが「そういうシチュエーションになればいいですね」とニヤリ。ダービー３戦連発でサポーターと一緒に盛り上がる。